看護師が透析室で働くメリット

負担が少ない

患者1人あたりに要する時間が大体決まっており、救急搬送もないので身体的な負担が少なく済みます。透析を受ける患者は基本的に自立しているので、移乗や介助などの作業も発生しません。ワンフロアで行われるため移動距離も少ないです。こういった特徴から、産休明けで復職する看護師などに人気があります。

キャリアの選択肢が増える

透析看護師として一定のスキルを習得すれば、他の病院やクリニックに転職しやすくなります。専門的な業務が発生するからこそ、一度覚えてしまえばその後のキャリアの選択肢が増えます。スキルアップを目指す場合は、透析治療に関連する認定看護師資格や、透析技術認定士などの資格を取得しましょう。参考までに、透析技術認定士の資格に関する情報や勉強に役立つ書籍を紹介します。

ライフスタイルに合わせて働ける

給与を重視するのであれば、夜間透析やオーバーナイト透析を行っている職場を選んでください。夜勤手当が支給されるので、高給与を期待できます。逆に、子どものお迎えなどの都合で夜勤ができない場合は、早朝透析を行っている職場がおすすめです。このように、透析室には様々な種類があるので自分のライフスタイルに合った働き方を選べます。
ただし、人手不足などを理由に日勤と夜勤を交互に担当するケースもあります。職場によって異なる部分なので、転職する際は事前に確認しておきましょう。

患者と深く関われる

腎臓病は生涯を通じて治療する病気なので、同じ患者と定期的に顔を合わせることになります。1回の透析時間も長いため、コミュニケーションを取る機会は多いです。患者の人生に大きな影響を与えるような、深い関わりが生まれる点もこの仕事の魅力です。

まとめ

透析室では、一般病棟では経験しないような特殊な処置を行います。学習と実践を繰り返しながらスキルを磨かなければなりません。患者の中には、長い間透析を受けている人もいます。そのため、未経験の看護師よりも透析に詳しいといったケースも考えられます。専門的なスキルの習得や患者との関わりが重要になる特殊な現場ではありますが、だからこそ大きなやりがいを感じられます。自分のきめ細かなケアや指導によって患者の状態が安定していく様子を直接見られるのは、透析看護師ならではの魅力といえるでしょう。さらに、資格の取得によってキャリアアップも期待できるので、プロフェッショナルとして活躍していきたい看護師におすすめです。